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Quality2024-09-055 分で読む
ISTA輸送試験:出荷中の製品を確実に保護する方法
製品がどれほど高品質でも、輸送中に破損してしまっては意味がありません。特に玩具製品は海上コンテナで約30日かけて輸送されることが多く、振動、衝撃、圧縮、温湿度変化など過酷な環境にさらされます。ISTA(International Safe Transit Association)の輸送試験は、製品とパッケージの輸送耐性を科学的に検証する国際標準です。
ISTA 1Aとは
ISTA 1Aは、重量68kg以下の個装製品を対象とした基本的な輸送試験手順です。ランダム振動試験と落下試験の2つのテストで構成されています。振動試験では、トラック輸送を模擬したランダム振動を一定時間加えます。落下試験では、パッケージを規定の高さから複数の面、辺、角に対して落下させます。この試験に合格することで、製品が基本的な輸送ストレスに耐えられることが証明されます。
ISTA 2Aとは
ISTA 2Aは1Aの上位試験で、より実際の輸送環境に近い条件を設定しています。振動試験と落下試験に加えて、圧縮試験(積み重ね荷重の模擬)と温湿度プリコンディショニングが含まれます。海上輸送でコンテナ内の温度が50度以上、湿度が90%以上に達することがあるため、こうした環境下でのパッケージ強度低下を事前に評価します。
裕通電子の社内試験設備
裕通電子では、ISTA試験を外部機関に委託する前に、社内で事前検証を行っています。工場にはランダム振動試験機を設置しており、ISTA規格に準拠した振動プロファイルで製品を試験できます。社内試験により、パッケージ設計の問題点を早期に発見し、修正した上で正式な第三者試験に臨むことができます。これにより、試験の不合格による再試験コストと納期遅延のリスクを最小限に抑えます。
落下試験の実施
落下試験は製品重量に応じた高さから実施します。一般的な玩具製品(重量10kg以下)の場合、76cmの高さから各面、各辺、各角への落下を行います。試験後に製品を開封し、破損、変形、部品の脱落がないかを詳細に検査します。落下試験で問題が見つかった場合、緩衝材の追加や内装構造の変更で対策を講じます。
海上輸送シミュレーション
海上輸送は通常約30日を要し、その間製品はコンテナ内で継続的な振動と温湿度変化にさらされます。裕通電子ではISTA規格の振動プロファイルに加えて、実際の海上輸送データに基づいた独自の長時間振動試験も実施しています。この試験により、長期間の輸送で徐々に進行する緩衝材の劣化や固定構造の緩みを事前に検出できます。
試験結果の活用
ISTA試験の結果は、パッケージ設計の改善に直接活用します。振動試験で製品が動いた場合は内装の固定方法を見直し、落下試験で角が潰れた場合はコーナーパッドを追加するなど、具体的な改善策を講じます。すべての試験結果は報告書として記録し、お客様に提出いたします。
製品の輸送安全性についてご不安がありましたら、裕通電子の品質管理チームにお気軽にご相談ください。
