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Manufacturing2024-12-105 分で読む
ロボットアームが射出成形の効率を変える
射出成形の生産効率と品質安定性を飛躍的に向上させる技術として、ロボットアームの導入は現代の玩具製造工場にとって不可欠な設備投資となっています。裕通電子では46台の射出成形機すべてにロボットアームを配備し、取出し工程の完全自動化を実現しています。
導入の背景
従来の射出成形では、成形品の取出しは作業員が手動で行っていました。手動取出しには複数の問題があります。作業員の疲労による取出し遅延がサイクルタイムのばらつきを生み、高温の金型付近での作業は火傷のリスクを伴います。また、夜間シフトでは人員確保が難しく、生産能力が低下することがありました。
24時間365日の連続稼働
ロボットアームの最大の利点は、休憩なしで24時間365日稼働できることです。人間の作業員は8時間交代制で勤務し、シフト交代時には生産が一時停止しますが、ロボットアームは停止することなく連続運転します。これにより、同じ設備台数でも月間の生産能力が約20%から30%向上しています。メンテナンスは計画的な定期点検のみで、突発的なダウンタイムはほぼ発生しません。
一貫したサイクルタイム
ロボットアームの取出し動作は毎回同一の軌道、同一の速度、同一のタイミングで実行されます。これにより、射出成形のサイクルタイムが極めて安定します。サイクルタイムの安定は成形品の品質安定に直結します。樹脂の冷却時間が毎ショット均一になるため、寸法精度と外観品質のばらつきが最小限に抑えられます。
作業安全性の向上
ロボットアーム導入前の射出成形現場では、作業員の火傷事故が年に数件発生していました。金型温度は通常60度から120度に達し、手動取出し時の接触リスクは避けられませんでした。ロボットアーム導入後、裕通電子の射出成形工場では火傷事故の発生件数はゼロを維持しています。作業員は金型付近に近づく必要がなくなり、安全な距離から設備の監視と管理を行います。
品質への貢献
ロボットアームは成形品を金型から取り出した後、あらかじめ設定された位置に正確に配置します。これにより、成形直後の柔らかい製品が変形したり傷ついたりするリスクが排除されます。また、ロボットアームにはセンサーが搭載されており、取出し異常(製品の落下、金型への残留など)を即座に検知して設備を停止させ、金型の損傷を防止します。
投資対効果
ロボットアーム1台あたりの導入コストは、約6カ月から12カ月の稼働で回収できます。人件費の削減、不良率の低下、生産能力の向上を総合すると、投資対効果は非常に高いと言えます。裕通電子では今後も新規設備にはすべてロボットアームを標準装備とし、自動化レベルをさらに向上させてまいります。
工場見学の際には、ロボットアームの稼働状況を実際にご覧いただけます。お気軽にお問い合わせください。
